皮革製品は『カビが生え易く』&『ちぢみ易い』ものです。

皮は『カビが生え易く』&『ちぢみ易い』ものです。  

    《皮がちぢむ原因』は二つあります。①皮の作成工程 ②カビ》

①皮の作成工程

皮を作る工程で『原皮』→『なめし工程』で15%程伸ばす→『風合加工工程』で8%程ちぢむ(元にもどる)→『製品』では未だ7%程伸びています。

皮をなめす(造る)人は皮革の原皮を枚数と目方で仕入れ、枚数と面積で販売します。皮革衣料のやわらかい皮は、なめし工程で15%前後伸ばされ、その後の風合加工工程で(ふったり、もみほぐしたりする)皮の性質上8%前後元にもどる(ちぢむ)事があります。原皮からすると未だ7%程伸びた状態で皮ジャンバーやコート、毛皮製品に造られますので、元にもどって(ちぢんで)当然なのです。

お客様の着用の仕方、保管の仕方でも元にもどる(ちぢむ)事があります。『着用時』は乱暴な着用はしない。必要以上にストーブ、暖炉に近づかない。『保管』は湿度の多い所は絶対避けることです。湿気が多い所に保管するとカビる原因の他、ちぢむ原因になります。革ジャン等革製品のカビた部分は必ずちぢんでおり、硬化しているはずです。

クリーニングに出す時、店員が受け取る時、お互いに確認が必要です。皮革製品の裾から裏地が出ている分、だぶつき分がちぢんでいる証です。既に、ちぢんでしまったものはオーダー仕上げをお勧めします。ひどい状態でなければ救える場合があります。

 皮革クリーニングの際、クリーニング溶剤や乾燥時にちじむ(元にもどる)事がありますが、このような状態の品物はクリーニングのプレス仕上げ段階でお預かりした時の形に整形出来ます。

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②カビ

カビが生える条件は ①栄養分が在る  ②湿度がある ③適度な温度があることです。    動物の皮は脂肪から出来ており栄養分タップリです。空気中の湿気で飛散しているカビの胞子が直ぐに生えます。カビは段々と皮の中へと根をはりめぐらし、硬化とちぢみが起こります。カビてしまった品物は必ずちぢんでいますし硬くなっています。最大限の対処は致しますがひどい場合はオーダークリーニングでも無理な場合があります。

『カビない方法』として①カビの栄養分になる汚れを取り除く、カビの胞子を取り除くために早めのクリーニングをお勧めします。②湿度の多い梅雨時でも梅雨の晴れ間があります。この時、タンス、クローゼットに風を通して乾燥させるのも一つの方法ですが絶対ではありません。③湿度、温度管理された保管庫で有料保管します。

● 白い結晶?カビかしら?(白い結晶の名前=FAT SPEW・ファット スピュー) ファット スピューは、皮の中に含まれている固形の脂肪質、または液状の脂肪質の中の固形分が皮の中から表面へ出てくるために起こるものです。皮革クリーニングの後、保管中に皮革の表面に現れてきたものを、着用前に発見され、カビかクリーニング洗剤が白く残っているのではないかと心配されるお客様がみえますが、これはクリーニングによるものではありません。ファットスピューの出方が少ない物は柔らかい布でふき取って頂ければ取れます。ひどい場合は特別のお手入れを致します。